宅地を拡大するために既存の擁壁上部にコンクリート製の床版を張り出したものが崩壊した事例です。
上部に住宅があり、「危険」な宅地と判定されたため、居住者は避難を余儀なくされました。神戸山手の宅地では、このようにコンクリート床版を張り出し敷地を広げた宅地に被害が多く見られました。
本来、この擁壁は上端水平面上の載荷重が、宅地造成等規制法の基準で0.5t/平方メートルを超えないように設計することになっています。この場合、過度な荷重を既存の擁壁にかけていたことが地震による崩壊につながったと考えられます。
一般的に床版付き擁壁は荷重オーバーとなるため、避けるべきですが、やむをない場合は上載荷重を含めて建築基準法等に基づく確認申請で安全性を確認してください。 |
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